ベリーダンスの歴史と背景
ベリーダンスは古代エジプト発祥・世界最古の踊りと言われていますが、その起源には様々な説があり明らかにされていません。 世界最古の踊り
しかし、子孫繁栄と豊穣を願い、女性のために女性が踊ったダンスが現代のベリーダンスに繋がっているという説が主流です。
宮廷で王室エンターテイメントとして発展し、ダンサーたちは王室ダンサーとして地位を確立しました。王(スルタン)のために踊る姿が沢山の絵画に残されています。
西洋文化に与えた衝撃
もともとはトルコに支配されていたエジプトは、19世紀以降はイギリスの支配を受けるようになりました。西洋風の上流社会が生まれたことでショービジネスが栄え、これまで民族的なダンスとして祭りや結婚式に限られていたダンスが、劇場などの公の場で演じられるようになりました。
このベリーダンスを初めて見た西洋人は大変な衝撃だったそう。この時代、西洋の女性は皆コルセットで身体を固め、締め付けていたのに対し、豊満な腹部をさらけ出し、大らかに、まるで何かから解放されたように踊る姿を目の当たりにしたからです。
受け継がれるベリーダンス
もともとはスラムで踊られていたアラビアンダンス(=ベリーダンス)はジプシーたちによって各地に伝えられました。伝えられたアラビアンダンスはスペインではフラメンコに発展したと言われるように、各国のダンスの基礎となっています。
その後、現代のベリーダンスブームの火付けとなったのが、シカゴで開催されたワールドフェアー(1983年)、エジプト人が披露したベリーダンスがアメリカ国内で大きな話題となりました。
女性であることを謳歌し、女性にしか持ちえない美しさを最も表現できる踊りとして、アメリカ全土で絶賛され、世界中に広まり、今日のベリーダンスに受け継がれています。
”オリエンタル”と”トライバル”
「ベリーダンスの歴史と背景」でお伝えしたように、ベリーダンスには長い歴史があり、多国で受け継がれてきたため様々なスタイルが生まれました。
大きく分けると一般的にベリーダンスと言われるオリエンタルスタイル、アメリカ生まれのトライバルスタイル、2つのスタイルに分けられます。
オリエンタルスタイルは主に①エジプシャン②ターキッシュ2つのスタイ・・・
アサヤ-Asaya-
傘の持ち手のようになったステッキ(杖)のことで、小道具として使う。
キラキラしたテープで装飾されたり、スパンコールやビーズがついていたり種類は多彩で、サイーディドレスを着て踊ることが多い。
「アサヤ」はアラビア語で、エジプシャンスタイルの踊りで使われる。
アンジュレーション-Undulation-
胴体を波打つように動かすこと。
胸を1番高く上げたところから下に向かってお尻までをウェーブするように順に動かします。
腹筋を使うので便秘解消に良さそう!!
ザガリート-Zaghareet-
アラブ女性が喜びを表す方法として出す音(声)。日本ではダンスの時の掛け声に使われています。
複数で掛け合う場合には〝ザガリート〟 1人の場合には・・・