キッズマナー講師: 彈正原 由紀 インタビュー
今回ご紹介するのは、キッズマナークラスを担当している「ゆき先生」です。
マナー講師をされている祖母の影響でご自身も礼節やマナーについて学ぶ機会が多かったと話される、ゆき先生。
子育て時に勉強した「コーチング」と「マナー」を組み合わせてなにかできないか? と考えたことがキッズマナークラス誕生のきっかけだったそうです。
「本来、私のようなマナー教室という場が必要なくなるぐらい、当たり前に作法が身についている社会にしたい」とインタビューでは夢を話してくださったゆき先生。
マナー教室への想いや大切にしていることを伺いました。
まずは経歴とプロフィール・プラスカルチャー で講師をしたきっかけを教えてください。
昔、松竹芸能に所属し漫才をしていたことがあります。かれこれ、10年以上前ですね。当 時の経験は社会にでると役立つものではなく恥ずかしいのであまり公にはしていませんが。 笑
告知バナーに入れていただいている「元お笑い芸人」とは、そういった経緯からです。
今は、平日は会社に勤めながら、土日にプラスカルチャーさんでキッズマナーの講師をしています。
プラスカルチャーさんでお世話になったのは、オーナーの古川さんが過去に私の勤めている会社とお付き合いのあったことがきっかけです。
古川さんは当時から印象的で、カルチャースクールを運営されていることは知っていたので私がキッズマナー教室を始める時に検索して講師に応募しました。
最後にお会いしたのは10年近く前でお互い結婚して名前も変わっていたので、古川さんも 覚えていらっしゃらないと思い何も話さずにお会いしましたが、すぐに気付いてくださいました。 今ではこのように私のレッスンを提供できる機会をいただいて、心から感謝しています。
キッズマナーを始めたきっかけは?
きっかけは、「チャイルドコーチング」という子育てに悩むママさん向けのコーチングを 勉強したことでした。
もともと、祖母が礼儀作法のマナー講師を85歳の今も現役でしていて、その姿を見ながら 「これは一生できる仕事だなと」感じていたので、何かしたいなとは思っていました。ただ、型がきっちりと決められている大人向けの礼儀作法を引き継ぐのは違うなと感じたん です。
何かするなら自分で考えたことをしたいと思い、祖母にならってきた「礼儀作法」と、自分で勉強してきた「コーチング」をドッキングさせてみよう!とはじめたのがキッズマナー教室です。
そのころ、娘がちょうど2歳になり、お箸を持てるようになっていた姿をみて、「2歳児でも、声の掛け方次第で理解もしてくれるし、お箸も上手に持てるようになるんや!」と気づきがあったことも大きかったですね。
キッズマナーで大切にしていることは?
「子どもと同じ目線で話す」ということです。 特に、お父さん、お母さんが自宅で子どもと接する時につい、上から叱りがちになります。
必死で教えようと熱がこもればこもるほど、ついついきつい口調になってしまうなんてこともあります。
実は、それでは中々お子さんの身にはつかないんですよね。
子どもと同じ目の高さになり、叱ってやらせるのではなく習慣と自主性で身につけていくことがマナーでは大切です。
レッスンを通じて、お母さんには「声のかけかた」を指導させてもらい、教室で習ったことを自宅でも反復して練習してもらえるようにしています。
大人のマナー教室はたくさんありますが、教室を開き、キッズマナーを専門的に教えている人はそんなに多くありません。 私は子どもに教えたいですし、お子さん向けのマナー教室としてこれからも開催していきます。
子どもにマナーを教えることは大変ではないですか?
大変ですよ。笑
ただ、自分の子が恐ろしく手がかかるので他の子は可愛いものです。 マナーを習いにきている子は挨拶や礼儀ができている子も多いので。
先生が教室で大事にしていることは?
一人一人の意見を聞き、みとめ、質問するということです。
教えたことがわかっているかどうか、理解できているかどうか子どもに質問して確認することで置いてきぼりになる子がでないよう気をつけています。
マナーって一生の財産になると思うんです。
うちの祖母がよく「食事のマナーで出世が決まる」と話しているのですが、お箸の持ち方や挨拶、振る舞い、感謝の気持ちなどは大人になってからも役に立つことばかりです。
社会で生活していくためには生まれてから死ぬまで関わるもの。それを子どものうちに身につけてもらいたいと思っています。
マナー教室に通うお子さんはどのような方が多いのですか?
3歳~5歳ぐらいのお子さんが多いですね。 中でも小学校受験を目指している人が多いかなと思います。
私の教室では一般家庭用にしているのですが、基礎は同じなので応用はきくかなと思っています。
マナーは、すぐに身につくものではなく、定期的に年間を通じて徐々に身につけていくものです。 年少のころから通い、毎日トレーニングすることで自然とできるようになっていきます。
そうなると、小さな子の方がすんなりと身につけられることも多いですね。
年長さんになると本人もある程度できあがっているので、大きな癖を取れるようにするには矯正になってしまい無理矢理なおさなければなりません。
お箸の持ち方など基本的なマナーを練習していくには3歳ぐらいの年齢が一番いいのかなと思っています。
先生のこれからの目標は?
私のやっているマナー教室って昔は、お父さんやお母さんが家庭で教えていたものなんですよね。
今は共働きの家庭も増え、子どもと過ごせる時間が減ってきつつありますが、「私がマナーを教えなくてもいい社会をつくっていきたい」というのが大きな目標です。
「マナー」とかしこまっていうから堅苦しい。
挨拶もそうですし、食事のマナーもそうで すが、実は、当たり前のことなんです。
子どもが何よりも嬉しいのは「ほめられること」。
だからこそ、お母さんの日々の声のかけかたが大切です。
私自身、平日は仕事、土日は教室と忙しいですが、同じ境遇だからわかる皆さまの気持ちを考えながら、これからも開催していければと思っています。
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